コラム

2019/06/20

食は強力なメディア

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美味しそうなシュークリームでしょう! 美味しかったです 笑。


6月8日、渋谷で開催されたトークイベント『マダガスカルとアマゾンの森のなかで共生する農業』に参加し、そのワークショップの一つとしてシュークリーム(正確にいうとカスタード。皮は先生作)をつくってきました!

 

このシュークリーム、ちょっと特別なんです。どこが特別かというとカスタードに入っているバニラ。
本物のバニラ(それだけでも特別だけど)、しかもマダガスカルでアグロフォレストリー栽培されたものをたーっぷり使っているんです。


アグロフォレストリーとは、森の生態系を活かしながら多様な作物を栽培することによって森と人を守っていく農法として注目されています。詳しくはIdeas for goodさんに掲載していただいたのでぜひご一読ください(リンク)。

 

 今回、このスペシャルシュークリームづくりを御指南くださったのはサステナブルフードディレクターであり、ピエール・エルメ・パリ、イタリア本土星付きレストラン等を経て都内店舗で料理長を務めた、SFFID.incの松山喬洋さん(写真左)。

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本物のバニラは、人工的につくられたバニラとは似て非なるもの。
その香りは八丁味噌のような、よく生い茂った森のふかふかの土のような複雑な香り。参加者の方と「これはカルパッチョの風味づけにしたらいいのではないか」などと奇想天外なレシピに花が咲きました。

火を入れると、一転、うっとりするようなあまーい香りに。
食後にいただいた、バニラの鞘を使った紅茶のこれまた美味しいこと! 優しい甘い香りにとろーんとした気分になりました。

「食は五感以上に人に何かを感じさせることができるツール」と松山さん。

確かに、触ったり、香りを楽しんだり、色をよく見たり、五感をフル活用しながら、マダガスカルをぐっと身近に感じられたワークショップでした。

 

私も、以前、シドニーに滞在していた際、MSC認証を取得したレストラン(Fish&Co)をヒアリングしたり、社員食堂で地産地消をすすめるプロジェクトに関わった際、「食は強力なメディアだ」と感じていたのですが改めてやっぱりそうなんだ!と実感。

 

さらにプロの手にかかれば五感以外のフィーリングも刺激されます。食を通じて伝えていけることってたくさんありそうでワクワク。

 

ちなみに、マダガスカル産アグロフォレストリーバニラを日本に持ってくるためのクラウドファンディングを7月1日まで募集しています(こちら)。私も応援しました! 森と人を守っていく力に、あなたもなってみませんか。

 

 SWAVEではサステナビリティを踏まえたライティングなど広報サービスを提供しています(詳しくはこちら)。お気軽にお問い合わせください。