コラム
2019/11/11
小さい頃の経験って大事! アップサイクルブランド誕生のヒミツ
先日、Ideas for goodさんで、アップサイクルブランド FREITAGが同社製品限定の交換プラットフォーム「S.W.A.P」をオープンした、という話を紹介させていただきました(こちら)。
自転車好きの人たちのメッセンジャーバッグとして愛されるブランドですが、機能性や使用済みのトラックの幌を活用した世界に一つだけのオリジナリティに今や世界各国に根強いファンがいます。
今回調べているうちに、創始者であるマークス・フライタグとダニエル・フライタグ兄弟が幼少期について語ったちょっと面白い記事を見つけました。(こちら)
インタビューによると、両親はどうやら環境派。二人は小さいことろから生ごみが堆肥になって見えなくなっていく様子を面白がったり、自分たちでおもちゃをつくったり、直したりすることを楽しんでいたそう。そんな経験から、かねがね、環境を大切にしたモノづくりをもっと大規模にやってみたい、と目論んでいたと語っています。
この記事を読んでふと思い出したことがありました。
ドイツに視察に行った時のこと。公園に、手である持ち手をぐるぐる回すと水があがってくるような遊具がありました。
担当者の方は、「これは水力発電のある仕組みを利用したもの。小さいころから遊びを通してその仕組みを知っておけば、大人になったときに、電気を使わなくても水の流れの落差によってモノを動かすことができる、といった発想につながる」と説明されました。
その時は「そんな小さい時のことを覚えてるもんかなあ」と半信半疑だったのですが、今回、改めてフライタグ兄弟のエピソードを読んで、小さいころの経験、習慣の大切さを思いました。
逆に考えると、もし、壊れたものはすぐに捨てる、使い捨てが当たり前という幼少期だったら...大人になってもリユースやリペアといった行動はとらないばかりか、そうした発想にもとづいた新しいビジネスは生まれにくくなる、ということになります。
小さいころからサステナブルな習慣は大事なんだなあ。そう痛感した記事でした。