コラム
2020/08/28
マダガスカルからアグロフォレストリバニラが届きました!
何とも甘いいい香り。思わず何度もくんくんしてしまいます。
アグロフォレストリとは、農業を意味するアグリカルチャー(Agriculture)と林業を意味するフォレストリー(Forestry)を組み合わせた造語で、熱帯地方で森を守りながら作物も育て、現地の人が収入も得られる農法として注目されています。コーヒーやバナナ、胡椒やシナモン、そしてバニラ などさまざまな作物を在来の植物と混栽するので「ここが畑です」と言われても一見するだけではわからないほど生態系豊かな環境を保つことができます。
熱帯雨林は特に破壊のスピードが速く、たとえば地球上の酸素の2割を供給するアマゾンの森林は1分でサッカーコート1.5個分が消失していると言われるほど。森林を守りながら現地の方の暮らしも守ることができるアグロフォレスリ栽培は森林破壊を止めるための重要な解決策として注目されています。
このバニラを送ってくださったのは、以前、ideas for goodで取材させていただいたCo・En Corporationさん。マダガスカルのアグロフォレストリバニラを継続的に調達していくためにクラウドファンディングに挑戦されていたところ、少しだけ応援させていただいた返礼品としていただきました。
実は日本で流通するバニラの9割はマダガスカル産。そのほとんどは森の生態系を大切にするアグロフォレストリ栽培ではなく、また農家に対する買いたたきも深刻だといいます。こうした問題を解決しようと立ち上がったのがCo・En Corporationの武末克久さん。
マダガスカルから日本に届くまでの道中も随時発信されていたので、ポストで包みを発見したときは思わず声をあげてしまいました。
遠く離れた国であってもこうして心温まる関係を築けるのはなんともうれしいものですね!
森や生き物、人も大切にして育てられたバニラ。どうやっていただくか、悩ましいです。
Co・En Corporationのウェブサイトはこちら
ideas for goodの記事:マダガスカルとアマゾンの森のなかで共生する農業「アグロフォレストリー」がグッドな二つの理由