コラム

2021/08/19

ボルネオ島に植樹しました!

ボルネオ島に植樹しました!

先日、ボルネオ島に植樹しました!


といっても現地に行ったわけではありません。ウータン・森と生活を考える会というNGOを通じて、植えてもらいました。

こちらが現地で植えてくれたデデさんからのメッセージ。

 

ボルネオ島はインドネシア、ブルネイ、マレーシアの三国にまたがる赤道直下の島で、世界に三番目に大きな島でもあります。また、ボルネオゾウやオランウータン、マレーグマなど固有種を含むさまざまな生き物が生息しており、生物多様性の宝庫とよばれています。

 

そんな貴重な森ですが、かつての3分の1ほどしか森が残っていないといわれています。なぜそこまで減ってしまったのでしょうか。原因は違法伐採や、私たちが日々口にする食べもの、洗剤、化粧品などに使われているパーム油をとるためのアブラヤシプランテーションが広がったためです。

植えていただいたのは「クルイン」という在来の樹種。樹高が20~30m以上になる巨木で、5年に1回程しか結実しないため、苗木を入手するのはとても難しいのだとか。そこで、苗木は地域の森から採取され、村の苗床で大きく育ててから植えられています。こうした一連の作業に現地の若者が参加しており、今回の植樹も若者育成の期待も込められているそうです。

 

今回、植樹をしてみて気づいたことがありました。

それは、植樹によって植えられた地域への関心度がより高まったこと。これまでも熱帯雨林の問題には関心を持っていましたが、木を植えてもらったことで、「植えられた木は元気かな?」「植えてくれたデデさんは元気かな?」「天候は大丈夫かな? 火災に見舞われたりしていないかな」とまるで我が子が現地にいるかのような気持ちになりました。

環境問題の解決のために最初に大切になるのが、関心、愛着です。

最近、気候変動の緩和を目的とした植樹が増えつつありますが、植樹によって、植えられた地域の環境や地元の人たちなどへの関心、愛着が高まるとすれば、CO2吸収源を増やすだけにとどまらない価値を秘めているといえるのではないでしょうか。

いつか植えてもらった木に会いに行ける日を夢見て。
その日まで、たくさんの日を浴びて、多くの生き物たちと元気に大きくなってね!