コラム

2023/02/12

美味しくて気分も爽快! Refillツアー

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給水してくれたり、マイ容器に食材などを入れてくれるRefill(リフィル)スポットを全国に普及する活動をしている、Refill Japan(リフィル・ジャパン)。2月5日(日)に「Refillサミット2023 in 京都」と題して公開セッションを開催しました。

 

今回、その午前中、全国で活動している地域Refillのみなさんに給水や詰め替え(リフィル)を体験いただくRefillフィールドツアーのご案内をさせていただきました。

スタート地点は、京都市中京区の寺町通沿いにある、京都ペレット町屋ヒノコ。その後、下御霊(しもごりょう)神社、Zero Waste Kyotoというショートコースでしたが、思いあふれるみなさんとだけあって、冷えも吹きとぶ、熱い!ツアーとなりました。

 

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イベント当日もペレットストーブを点けていただきました。おかげ身体の芯からぽっかぽか。

 

ヒノコさんは、2010年から地域産木材を活用したペレットストーブなどの普及をされてきたお店で、京都でペレットといえばここ!というアイコン的なお店。町屋の佇まいもとっても素敵で、なかなか他で見かけることのない木製製品たちにはいつも見入ってしまいます。地域産木材の推進は水源涵養の推進にもつながります。その意味ではRefill Japanの活動にもかかわってくる分野ではないかと思いました。

 

下御霊神社では地下水の給水体験。ここは、昭和初期に旱魃に見舞われた際、神のお告げによって神主さんが掘ったところ湧き出たと言われる地下水、「感応(かんのう)水」を提供しています。ツアー時も、地元の方が次から次と利用されており、地域の暮らしになじんでいるんだなあと実感しました。このエリアも夏はほんとに暑いので、無料の給水スポットはほんとに貴重です。なにより、まろやかで美味しいお水でした!

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地下水は検査済みのものを提供しています。夏は冷たく、冬は冷たすぎず、地下水の魅力ですね。
 

そして、次はオーガニックや地元のこだわり食材を量り売りで提供しているZero Waste Kyotoさんへ。私もお邪魔するとついいろいろ買ってしまう...大ファンのお店です。量り売りにまだなじみがない方が多い中で、試行錯誤しながら挑戦している、というオーナーの植良さんのエピソードが印象に残りました。

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お昼は町屋ヒノコに戻って「まつ茂」さんの仕出しを楽しんでいただきました。京都の仕出しは、地域で贔屓にしてくださる方々と共に育ってきた文化なんだとか。何度も注文をいただいては、お届けして...というお商売の形態だったからでしょうか。洗ってなんども使える器で提供しているところが多いように思います。まつ茂さんも容器はもちろんリフィル食器。

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「使い捨てはややこしからねー」とおっしゃっていた「まつ茂」のご主人。「ややこしい」というのは言い得て妙だな、と思いました。使い捨てであれば、容器をしょっちゅう買わなくてはいけませんし、捨てる手間もありますし、環境負荷もかかります。その点、リフィル容器であれば洗ってまた使うだけ。使い捨て容器よりも器に入っていると美味しさもUPしますし、いいこと尽くしです。


容器を戻す際の、お客さんからいただくちょっとした料理の感想(や意見...!)が京都の仕出し文化に磨きをかけた、というエピソードを聞いたこともあります。そう考えると、京都の仕出しが美味しいのはリユース容器だったから、とも言えるのかもしれませんね。

食べ終わった後は、容器を木製の通い箱(トップ写真)に戻すだけ。やっぱりごみが出ないというのは気持ちがいいものだなあと実感しました。
エネルギー資源を大切にするだけではなく、地域の文化をも豊かにすることにもつながるリフィルをもっと広げていきたいですね!

 

*トップページの写真はまつ茂さんのお弁当が入っていた通い箱。古びてもこの味わい。これもリユースの良さですね!

【さらに詳しく知りたい方へ】
Refill Japan
京都ペレット町屋ヒノコ
下御霊神社
Zero Waste Kyoto
まつ茂(お店のウェブサイトがないのでtabelogさんのウェブになります)