コラム

2020/07/28

上勝町ゼロ・ウェイストセンター「WHY」を見学!(オンラインでね)その2

上勝町ゼロ・ウェイスト・センター「WHY」を見学!(オンラインでね)その2

こんにちは! さて、前回に引き続き徳島県上勝町のゼロ・ウェイストセンター「WHY」のオンライン見学イベント(主催 アカデミーヒルズ)に参加したお話です(前回の報告はこちら)。
(今回も画像は動画のキャプチャになります。画像はブレブレですがご了承ください。なお、画像掲載は主催者に許可をいただいております)

前回は、最後に、ホールの窓(写真右)にはあるものがリユースされているのですが一体なんでしょう?というクイズを出していました。


選択肢は 1.上勝町の間伐材   2.魚の網   3.キノコセンターのカゴ

答えは... 3.キノコセンターのカゴ、でした! 近づいてみるとこんなかんじ。まさにカゴ!ですね。
建築設計をされた建築家の中村拓志さんによると、「WHY」は設計ありき、ではなく、「先にごみありき」で考えられていったそうです。ごみを素材としてみるといろんな発想が浮かんでくるものですね。

IMG-8793.jpg

 

さて、いよいよお待ちかね、こちらがWHYのホテルです!

コンセプトは"ゼロ・ウェイストアクション"。つまり、宿泊した人が滞在中ゼロ・ウェイストを実践する工夫がされています。

いったいどんな工夫なんでしょうか。

IMG-8794.jpg 


まずは部屋の扉。WHY、WHY、WHY...

施設の名称がみっちりスタンプされていますが、スタンプを押されている紙は新聞広告で、特に大量消費を煽るような広告を使い、その上に「WHY」の印刷を施したそうです。

「なんでそんなにごみが出るものを作って売るの?」

なんて露骨に書かれているわけではないのですが、それだけに心に刺さりそうです。

IMG-8795.jpg

ホテルには歯ブラシやシャワーキャップといったごみになるアメニティはついていないので基本は持参する必要がありますが、忘れた人には竹製の歯ブラシが用意されているそうです。石鹸も希望者には提供されますが、この通り、必要な量をリクエストして持っていく仕組み。こんなふうに石鹸を受け取るのもいいですね。

IMG-8799.jpg


まるで部屋の中に木が生えているのかのような柱。木を丸ごと柱として活かすことで、ごみになってしまう枝を減らし、無駄なく活用しています。何かをひっかけてみたくなるのは私だけでしょうか。

IMG-8797.jpg


ちょっと疲れてきたところでコーヒーで一服。豆は飲む分だけその場で挽いてくれるそう。ということは、いつも挽きたての香り高いコーヒーが楽しめるということですよね! なんて素敵。サーバーは何度も使えるステンレス製。何度も洗って使える陶器のカップに、粉は密閉性のあるガラスの容器入り。コーヒーの出し方一つとってもゼロ・ウェイストスタイルにするとおもてなし度がぐっとUPしそうですね。


IMG-8800.jpg


ホテルの楽しみといえばやっぱりご飯。こちらはホテルの朝食例。地元の新鮮な素材を使った食事を陶器やグラスに入れて届けてくれるそうです。美味しそうなベーグル!

IMG-8796.jpg


宿泊者には、写真のような分別ボックスが用意されており、宿泊中に出たごみをそれぞれに分けて入れ、チェックアウトする際に、ごみステーションで分別の体験を行います。分類は紙類、生ごみ、飲料ごみ、プラスチックマークのあるプラスチック、プラスチックマークのないプラスチック、その他ごみの6分別。いきなり45分別は難しいのでまずは初級編、といったところでしょうか。それでもやってみるといろんな気づきがありそうです。

IMG-8801.jpg

 

上勝町の取り組みを上勝で終わらせない

「WHY」のオンライン見学報告は以上で終わりです。いかがでしたでしょうか。

「すごい!」と思う反面、「人口が少ない上勝だからできるんじゃないか」と思ってしまう方もおられるかもしれません。

これに対し、案内をしてくださった上勝町のブルワリー「RISE & WIN」の田中達也さんは「ごみはみんなが出すものなので大都市でもできることはあるはず。たとえばまだ使えるものをリユースする、くるくるSHOPを会社や大学につくることはできるのではないか」と提案されていました。

たしかに、
場所や期間を限定したりすれば実践できる機会はたくさんあるはず。すでに上勝町が取り組んでいることも、これからチャレンジしていこうとしていることも、「上勝だから」で終わらせるのではなく、それぞれにやり方をみつけ「My Kamikatsu project」ができるといいなあと思いました。


ちなみにどうしても個人や自治体の努力では減らせない「2割」のごみをどう減らしていくかについては、今後、企業や大学などのパートナーシップによって調査研究、実践をされていくそうです。
この「2割」は上勝町だけの課題ではなく、世界全体の課題でもあります。製品をつくりだす企業にはぜひ積極的に課題解決のプロセスに参加してほしいと思いますが、同時にカギとなるのは商品を購入し、使い、廃棄する消費者、私たちのライフスタイルや価値観ではないかと思います。その意味ではこの「2割」に消費者としても関心を持ち、かかわっていきたいものですね!


最後は、WHY HOTELの一室から。こんな景色を眺めながら朝食を食べればいいアイデアが浮かぶかもしれませんね。早く行ってみたいなあ.....

ではまた!

 

IMG-8802.jpg

 

参考リンク

英語タイトルですが中身は日本語です。

ZERO WASTE TOWN KAMIKATSU

KAMIKATSU ZERO WASTE CENTER

・今回のイベントの詳細(こちら