コラム

2021/06/03

エシカル消費を広げるヒント

エシカルショッピングのお供に

Yahoo! Japanが運営する、人・社会、地域、環境にやさしいエシカル商品を応援するお買い物メディア「エールマーケット」での全20回の連載「わかる、えらぶ、エシカル」特集が終わりました!(3回以降筆者が元原稿を提供)

CO2削減、ごみ削減につながるもの、といったわかりやすいテーマから、一生もの、災害対策、伝統工芸品といった、一見エシカルとの関係性がすぐにはわかりづらいものまで、多様なテーマを切り口にそれぞれのテーマの背景にある問題、どういう商品選びをすれば解決できるのか、さらには具体的にどんな商品があるのかを紹介しました。

改めて書くとなると調べることがたくさんあり、まるでドリルのように毎回書いていました(笑)。17のテーマを書いてみて気づいたことは、エシカル消費と一言でいっても具体的な商品でみていくと、さまざまな見方によってエシカルな視点につながることがある、ということでした。

たとえば災害対策商品。災害対策になる商品とエシカルのつながりってあるだろうか、とはじめは思ったのですが、調べていくうちに、実は災害対策用品は、ミニマムでサステナブルな暮らしを考えるヒントが隠されていることに気づきました詳しくはこちら

郷土料理もしかり。地元のものを食べる、ということはエシカルとの親和性が高そうだと思いつつも、いざ言葉にするとなると案外難しいもの。調べたり考えを深めるうちに、郷土料理に親しむことは地元の自然や伝統文化を知り、守っていくことにつながるという大切な視点に出会いました詳しくはこちら

伝統工芸についてはエシカルの文脈で語られることも比較的多いテーマですが、執筆にあたり改めて調べてみると「元祖サーキュラーエコノミーデザイン」であることを発見。やはり先人に学ぶことは多いと感じました詳しくはこちら

 

エシカル消費、というとどしても認証ラベルがついていないとだめなのでは?、高いのでは?、身の回りにないのでは? と思いがちですが、「長くつかえるかどうか」「無駄を生み出さないかどうか」「輸送エネルギーが多くないかどうか」といった視点で見直すと案外すでに身の回りに該当するものがあることに気づきます。


もちろん、環境や社会に負荷がかかっている部分はないか、確認改善をしていく必要はありますが、一消費者としてはもっと多様な視点を持てれば、エシカルな消費、ライフスタイルを実践する可能性は広がるように思います。

エシカル消費の認知度もずいぶん高まってきました。このムーブメントを定着させるには、なぜエシカルである必要があるのか、背景にある問題は何か、商品のどこがエシカルなのか、こんな問いをもとに売り手と買い手のコミュニケーションを続けていくことが大切だと思います。今回の連載がその手がかりになればこんなにうれしいことはありません。

ぜひエールマーケットさんでのお買い物がてらご一読ください(笑)。自分買いしたくなる!エシカルで素敵な商品がたくさんありますよ。

連載「わかる、えらぶ、エシカル」リンクはこちら 

 

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